ゴルフルール　池

■池越えの2打目、確実に池を越えようと大きめのクラブで狙ったら池だけでなくグリーンまでオーバー。そこから返しの3打目があろうことかトップして、グリーン手前の黄杭の池に入ってしまった！！こんなときどうする？

□こたえ
1打罰でウォーターハザードの2処置のいずれかを実施


黄杭なので、一打罰を受けた上でプレイヤーが選べる処置は以下のふたつです。
�@2打目で到達したグリーン奥の同じ場所にボールをドロップ
�Aボールが池を最後に横切った地点とホールを結んだ後方線上にドロップ

グリーン奥から打っているため、ボールが池を最後に横切った地点は池の前方（ティーから遠い方）ですが、そことホールとを結んだ池の後方（ティーに近い方）の線上にドロップしなければなりません。

■池越えのプレッシャーでショットがダフり、ギリギリで池を超えたあとあえなく池に転がり落ちた。池を一度超えてから入ったので、横切った地点は池の向こう側と判断し、向こう岸でドロップした。これ大丈夫？

□こたえ
3打罰で正しくドロップをやり直す


黄杭なので、1打罰を受けた上で選択できる処置の方法はあくまでもふたつ。
�@池越えのショットを打った同じ場所にボールをドロップ
�Aボールが池を最後に横切った地点とホールを結んだ後方線上にドロップ

この例の場合は、ウォーターハザードでの1打罰に加え、誤所にドロップしたことに対する2打罰が加わるため、合計3打罰です。訂正しない場合は競技失格となります。


◇後方線上でのドロップについて
救済を受けてドロップする場合、その方法は、
�@ボールを持ってまっすぐに立ち、�A肩の高さで腕を伸ばしたまま、�Bボールをドロップ
のスリーステップが原則ですが、ドロップ位置が「後方線上」の場合は注意が必要です。後方線上に立った状態で腕を体と平行に伸ばしてしまうと、ボールが落ちる位置は腕の長さ分後方線上からずれてしまうことになるからです。よって、後方線上でドロップするときには、腕を横にあげるのでなく、ホールに向かって前方に伸ばさなければなりません。

■あえなく池に転がり落ちたボール・・・。池に近づいてみると、それほど深い場所ではなくそのままプレーできそうだけど、これほんとに自分のボールかな？念のため拾い上げて自分のボールかどうか確認した。それって大丈夫？

□こたえ
1打罰でリプレースし、あるがままにプレーまたはウォーターハザードの処置


ウォーターハザードに入ったボールを拾いあげた時点で1打罰です。たとえ確認のためでも、ボールを拾い上げることはできません。また、ボールを打つ前にクラブをソールしたり、ハザード内の水やルースインペディメントに触れたり動かした場合は2打罰です。
動かしてしまったボールは、リプレースした上であるがままにプレーしてください。ただし、ボールを拾い上げたあとでウォーターハザードの処置を正しく行ったならば、ウォーターハザードに対する1打罰はありますが、ボールを動かしたことに対する1打罰はなくなります。また、ウォーターハザードの処置を行う場合は、拾い上げたボールを拭くこともできます。

■あえなく池に転がり落ちたボール・・・。池に近づいてみると、水が濁っていてはっきり確認できない。仕方がないのでクラブでそのあたりをかいてみたら自分のボールが浮きあがってきた。それって大丈夫？

□こたえ
無罰でそのままプレー


前問と違い、この場合はクラブで水中を探っています。これに対しては罰はありません。すなわち、ウォーターハザード内の水中のボールをクラブで探ることはルールで認められています。仮にクラブなどでボールが動かされたとしてもペナルティーはありません。よって、この場合はそのまま続けてウォーターハザードの処置を行えばよいのです。もちろんウォーターハザードに対する1打罰は受けなければなりません。

■ボールはウォーターハザード内に止まったが、幸い水が少ない場所でそのまま打てそうなので続けてプレーしたところ打ち損じて完全に池ポチャ。さっきのショットでソールが土で汚れたので池の水でクラブを洗った。それって2打罰じゃないの？

□こたえ
無罰でウォーターハザードの処置


「完全に池ポチャ」というところがミソ。すなわち、次のショットでそのボールをプレーすることは不可能で、確実にウォーターハザードの処置をとることになるので、（物理的な状態は別として）すでにボールはウォーターハザードにはないことになるのです。そのため、この場合のペナルティはありません。